１　管理職不足問題の背景

（１）少子高齢化による生産年齢人口の不足

日本をはじめ多くの先進国では、少子高齢化が急速に進んでいます。生産年齢人口の減少に伴い、企業内における人材の確保が一層難しくなっています。 特に、管理職は業務の指揮・統率だけでなく、組織戦略の整備や人材育成においても重要です。また、専門知識や豊富な経験が求められる管理職の育成は、時間とコストがかかるため、企業はかなりの人材不足に対応するための新たな戦略を策定する必要に迫られています。

（２）働き方改革と組織の多様性

近年の働き方改革により、企業は従来の縦割りのピラミッド型組織から、より柔軟でフラットな組織形態への移行を迫られています。組織の多様性が進む中、業務プロセスの複雑化や情報量の急増により、管理業務の負担は増加の一途をたどっています。これに伴い、効率的な業務実行と高度な意思決定が求められる現代の経営環境において、従来の管理職では追いつかない現実が浮き彫りになっています。

２　マネージャーAIとは？

マネージャーAIは、最新の人工知能技術（AI）を用いて、管理職が行っている様々な業務を支援・自動化するシステムです。

管理職の業務は主に、①マネジメント業務と②プレイヤー業務の二つに区別することができます。これらの業務のうち、マネージャーAIにより①マネジメント業務の効率化を行い、マネジメント出来る部下の人数を増加させると共に②プレイヤー業務に割ける時間数を増加させる効果が期待できます。

具体的には、以下のようなマネジメント業務を自動化・効率化します。

• スケジュール管理
• リソース割り
• 業績分析
• 部下のパフォーマンス評価とフィードバック
• リスク管理と危機対応

３　AI To-BeのマネージャーAIの特徴

AI To-Beでは、「日報の返信生成」と「ステータス管理」に特化したマネージャーAIを製作しています。

具体的な特徴は大きく2つあります。

①マネジメント業務のうち日報への返信案作成に着目していること

部下の業務内容の確認や育成にあたり、日々の業務内容の確認とフィードバックは非常に重要な役割を有しています。部下は、自分の業務内容の良かったところ、悪かったところを認識し、日々改善していくことで業務効率が向上します。そのために、マネージャーからの適切なフィードバックが必要不可欠です。

一方で、マネージャーは日々業務に追われていることが多いため、日報へのフィードバックが十分に行えないのが実情です。そこで、マネージャーAIにより返信案の作成の大半を代替することでフィードバックにかかる時間数を大幅に圧縮することが可能になります。

②ステータス管理が行えること

日報には、日々の業務内容が記載されているため、日報の内容を整理してまとめることで各業務のステータスを把握することが可能です。ただ、日報からステータスを把握するシステムを構築していない限り、マネージャーが毎日日報を確認してステータスを確認せざるを得ないのが実情です。そして、この確認は非常に手間がかかる上に、前日に日報内容を正確に記憶しておくことは現実問題として困難であるため、ステータスの管理ツールや部下に個別に確認するのが実情です。

AI To-beの日報からステータス管理を自動で行うAIシステムを導入し、ステータス管理を自動で行うことで、マネージャーが部下に確認することなくステータス管理を行うことが出来ます。

また、現在、クライアントからのご要望に応じて日報の「生成」をサポートする機能も開発予定です。